岡崎京子 no.104        

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見事な全単行本解説!「岡崎京子の仕事集」。

岡崎京子の仕事集岡崎京子の仕事集
岡崎 京子 増渕 俊之

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 書店で見た時、意外と薄いので勝手に期待はずれかな、と思ったのだ
がとんでもなかった。これは岡崎京子という希代の漫画家の仕事を見事
にまとめたファン必読の書だ。いや、ファンでなくても、たとえば映画
「ヘルタースケルター」を観た女の子がこれを一読して彼女のコミック
をもっともっと読みたくなる、という感じの本。岡崎京子入門としても
最適な一冊だ。 

 スゴくてうれしいのが全体の半分を占める全単行本解説。この解説を
読めば、編者である増渕氏が岡崎さんのコミックをどれだけ愛し、大切
に思っているかがよく分かる。各々を評論する目も確かだ。全33作を1
冊ずつ見開きで紹介しているのだが、初版だけでなく新装版や愛蔵版、
海外版の表紙までキチンと収録されている。僕はある時期、岡崎京子の
コミックをドドドドドっと読みまくり、すっかり彼女にイカレちゃった
のだけど、まだ読んでないのがあったんだよなぁ。ううむ。

 他にもエッセイや評論、対談など言葉関連、デビュー前の習作など見
逃せないものばかりだ。カバー装画は岡崎さんが迷いながら自ら選んだ、
とある。編者の前書きを読むと、彼女はまたこの世界に戻って来る、そ
んな気がする。願望ではなく、きっときっとそうなる。(No.214)

◎岡崎京子のその他の書評はこちらから。

               ◯ ◯

2012.9.28 なんだか肌寒い。特に朝晩は。大型台風も急カーブしてこ
ちらに来そうだし。読書は上林暁「故郷の本箱」。

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この先には深い深い森がある。岡崎京子未完作品集「森」。

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岡崎 京子

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 久々に岡崎京子のコミックを読んだ。事故の前に書かれた第1話だけ
が収められた未完作「森」。そして、単行本化されなかった7編と様々
なカット。あ~~~~やっぱり彼女は彼女である。80年代や90年代に
描かれた作品でもまったく古びていない。前にも書いたが岡崎京子は時
代の空気やそこで生きる若者の気分を見事に描くけれど、それ以上に常
に「普遍的なこと」を描いている。だから、古びるなんてことはこれっ
ぽっちもないのだ。女の子の気持ちを描いた数々の作品は、男の僕以上
に女性にはたまらないだろう。そう、昨日も今日も明日も100万年の未
来でも、岡崎京子は女子に絶対的な支持を受けるに違いない。

 さて、「森」である。あの名作「ヘルタースケルター」の連載終了直
後から全3話の予定で始まった作品だ。あの事故で未完のままだからっ
て、これが名作になったかどうかなんてわからない。でも、1話だけで
も、この作品には強いインパクトを感じる。冒頭の主人公ヨコタのモノ
ローグ。「最近よく思うことは すべてはばらばらでありつつ 同時に
すべてがつながっているということ。そしてそのことにすこやかに対処
するのは むつかしいということだ」などなど様々な言葉が物語を紡い
でいく。そして、ラストの出会い。この先には深い深い「森」があるに
違いない。なぜか有元利夫の遺作である「出現」を思い出した。
(No.185)
               ◯ ◯

2011.12.23 ごぶさたですみません。母のことや珍しく仕事が立て込
んだりでバタバタしてます。読書は「007 白紙委任状」が終わり、さ
て次は何を読もうか。

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「へルタースケルター」は何度読んでもスゴいのである。

岡崎京子は「変わらないもの」をずっと描き続けている。

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岡崎 京子

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 96年5月の交通事故以来、新刊の発表がなかった岡崎京子だったが、
2003年には彼女の作品が次々と単行本化されファンは大いに喜んだ。
事故直前に描かれた長編「ヘルタースケルター」、ボリス・ヴィアンの
原作を漫画化した長編「うたかたの日々」、そして単行本未収録の中短
編24本を集めた「恋とはどういうものかしら?」。どれも事故前の作品
なのだが、岡崎京子のマンガは時が過ぎてもまったく錆びつくことなど
なかった。特に「ヘルタースケルター」は驚き以外の何者でもない作品、
本当にぶっとんだ。94年の大傑作「リバーズ・エッジ」、そしてこれが
96年、彼女はまさに絶頂期に事故にあってしまったのだ…う~む。
 
 「ヘルタースケルター」、どんな話かというと、完璧ともいえるスタ
イルと美しさを誇るスーパーモデルりりこが主人公。しかし、彼女の身
体は骨と目ん玉と髪以外はぜんぶ作り物。アイドルとして一世を風靡す
るりりこだが、その夢を打ち砕くように、破滅の時が訪れて…。岡崎京
子という人は「空気」と「気分」を描き出す力が抜群である。芸能界の
空気、女の子が生きている場所の空気、その気分、そして時代の空気。
先ほども書いたが96年の作品だが発売時はもちろん、今読んでも全く色
あせていない。「空気」を描きながらも彼女は「変わらないもの」をず
っとずっと描いてきているのかもしれない。普遍性こそ、人の心を打つ。
タイトルはもちろんビートルズの曲から採ったもの。ラストに歌詩が流
れるはずだったが、マイケル・ジャクソン所有の著作権がクリアされず
に断念したと聞いた。第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作。未読の
人はぜひ読むべし。(No.95)

               ◯ ◯

2010.10.2 以前紹介した絲山秋子の「ばかもの」が新潮文庫で文庫に
なりました。これはいいですよぉ。恋愛小説の傑作です。映画にもなる
みたい。かなりのおすすめ!!!

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