森まゆみ no.106        

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『風々院風々風々居士 山田風太郎に聞く』、ふ~っ!

達観でもなく諦観でもなく、その心のありようがとてもいい。

風々院風々風々居士―山田風太郎に聞く (ちくま文庫)風々院風々風々居士―山田風太郎に聞く (ちくま文庫)
山田 風太郎

筑摩書房 2005-06-08
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 タイトルになっている「風々院風々風々居士」、これは山田風太郎が
勝手に名付けた自らの戒名である。最高じゃないか!しゃれっけのある
人なのだ。そんな山田風太郎に森まゆみが会って話して、その話をまと
めた聞き書き集がこの本。山田風太郎といえば何といっても「忍法帖シ
リーズ」である。おもしろすぎるほどおもしろい。次から次へと繰り出
される奇想天外な忍法にア然とし、ストーリーテラーとしてのうまさに
ボー然とする。そんなシリーズの著者の名前が「風太郎」なのだから、
もう、何をかいわんや!とにかく読めばよろしい。読んで読んでその世
界にどっぷり浸れば幸せなのである。

 聞き手の森さん、この人も、ただの(すまん)谷根千の女(すまん、
すまん)かと思っていたら、いろんな方面に興味があるらしく、しかも
深く激しく潜行する人のようで、なんだか素晴らしい。その彼女が風太
郎さんの大ファンなのだ。この座談ではちょっと緊張しながらも、しだ
いに打ち解けていく感じがよくわかる。話は戦争のこと、生い立ちのこ
と、本のことなどなど、本当に楽しい。そして、山田風太郎の心のあり
ようの素敵なこと。達観というのでもなく諦観というのでもなく、その
名前のようにひょうひょうとしている。この聞き書きを読めば、彼の人
となりがよく分かるに違いない。第三章の明治小説についての座談も貴
重だ。僕はまだ風太郎もう一方の柱である、この明治小説には1冊も手
をつけていない。しかし、これは読まんとイカンなぁ。やたらとおもし
ろそうだもんなぁ。(No.97)

               ◯ ◯

2010.10.6 朝日新聞から紙面モニターの謝礼の図書カードが届く。ム
フフフフ、うれしい。あれとあれとあれも買っちゃおうっと。あ、明日
から「ブラタモリ」再開ですよ、お忘れなくね。


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