三木卓 no.158        

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よくわからない妻との不思議な関係、三木卓「K」がおもしろい。

KK
三木 卓

講談社 2012-05-22
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 小説家で詩人でもある三木卓が5年前に亡くなった妻との結婚生活を
綴った私小説だ。Kとは妻の福井桂子のこと。彼女もまた詩人だった。
最初に三木はKについて「つまるところ、ぼくには、この人がよくわか
らなかった。共同生活者であったが、彼女はいつもぼくを立ち入らせな
いところがあって、僕は困った」と書いている。こんな冒頭から読者は
グイグイとこの小説の魅力に引き寄せられていく。

 まずはこれ、文体というか文章がいいんだなぁ。ちょっと説明しにく
いのだけれど、平らのようであって平らではない、なんとも味のある文
章。さらにその内容。妻との日々を懐かしんで書いた、というのではな
い。このよくわからない人とのよくわからない日々を、より丁寧に描く
ことによって、互いを受け入れているようなそうじゃないような関係を
自ら考察している。それがなんともおもしろくておかしいのだ。Kとい
う女性はいろいろあって確かに一筋縄ではいかない女性である。それは
確か。しかし、僕には三木卓という人もかなりクセのある人間だと思え
てならない。おかしな夫婦の奇妙な生活の中に、男と女や夫婦の永遠が
見えてくる。そこに僕はこの物語の豊かさを感じた。(No.209)

               ◯ ◯

2012.8.23 またまたじっとりと暑い。やだ。え〜っと自転車でこけて
顔とか足とか手とか傷だらけになった話はしましたっけ?なったんです。
やれやれ。もうだいぶ治ったけど。読書は西川美和「その日東京駅五時
二十五分発」が終わったところ。

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