小野不由美 no.168        

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十二国記 、12年ぶりのオリジナル短編集「丕緒の鳥」。

丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)
小野 不由美 山田 章博

新潮社 2013-06-26
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 何をおいても僕は物語が好きだ。エッセーも読む、ノンフィクション
も読むけれど、やっぱり小説が一番。そして、これまで読んできた物語
の中でナンバー・ワンだと断言しちゃうのが、小野不由美の「十二国記」
シリーズだ。昨年から、新潮文庫で完全版がスタートし、オリジナルの
短編、そして、書下ろしの長編がアナウンスされた。これはファンにと
って、本当に待ちに待った出来事だった。

 さて、その短編集「丕緒(ひしょ)の鳥」である。4つの物語が収め
られている。読み進めるうちに一気に十二国記ワールドに引き戻された。
このシリーズは漢字も多いし、登場人物の名前も覚えにくく、ルビもひ
と癖ある。普通なら読みにくいはずなのだが、そのすべてが物語世界を
創り出している要素だと分かっているから、少しも苦にはならない。そ
れよりあの世界が手元に戻ってきた実感があり、うれしくてたまらない
のだ。

 4つの中では表題作と最後の「風信」が特にいい。各編に共通してい
るのは、国が荒れ不穏な状況が続いていること。その中心に男たちがい
ること。そして本編がそうであるように、描かれているのはまさに「人
間自身」であることだ。いつもそこで心を強く揺さぶられる。申しわけ
ないが、ここで「十二国記」がどんな物語かを説明することはしない。
しかし、まぁ、小野不由美って本当にすごい。未読の人は物語の最初か
ら順番に読んで欲しい。こんな幸せな読書体験はそうそうあるものでは
ない、ぞ。(No.259)

◯「十二国記」シリーズの公式ホームページはこちら

               ◯ ◯

2013.10.15 十年に一度の台風、接近中。なぜか、花粉症がひどい。
隣との塀がぶっ壊れなければいいなぁ。読書はスティーヴン・キング
「11/22/63」。これはおもしろいっっっ!

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