J.D.サリンジャー no.177        

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【書評】J.D.サリンジャー「フラニーとズーイ」

◇ありったけの言葉で妹を救おうとする兄の姿が心を打つ。
フラニーとズーイ (新潮文庫)フラニーとズーイ (新潮文庫)
サリンジャー 村上 春樹

新潮社 2014-02-28
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 村上春樹訳の「フラニーとズーイ」。初めてではない。以前、野崎孝訳
の「フラニーとゾーイー」(タイトル表示が変わった)を読んだ。とはい
え、かなり昔のことなので内容を正確には覚えていない。読み進めるうち
に、あぁ、こういう物語だったかと少しだけ思い出した。

 この小説は「フラニー」と「ズーイ」、2つの章からなっている。フラ
ニーとズーイはグラス家7人兄弟(女性もいる)の末の2人にあたる。サ
リンジャーはこの兄弟のことを他の小説でも書いているのだけれども、ニ
ューヨークに住む彼らは「イッツ・ア・ワイズ・チャイルド」というTV
番組にいつも誰かが出ていたというある意味有名人で、そのためにどこか
少しゆがんでいる。この物語は、自意識過剰でどうにも生き難くなってし
まった末娘フラニーを五歳上の兄ズーイが何とか救い出そうとする話だ。

 彼ら2人のやりとりはおもしろいといえばおもしろいのだけれど、フラ
ニーは宗教に助けを求めているので、なんだかちょっとついていけない部
分も多い。昔、読んだときはあまりそれを感じなかったのだけど、今はな
んだかそういうのがめんどくさい。ただ、妹を何とかしようとありったけ
の言葉と知識を用いて語りかけるズーイの姿は心を打つ。サリンジャーら
しいといえば、すごくサリンジャーらしい作品だ。

 読後に野崎訳を手にとってみると、1968年初訳というそれは、恐ろ
しいぐらい古くさかった。古くさいのだけど、洗練された村上訳より僕は
こっちの方がなんだかピンと来る、そんな気がした。(No.285)

◯村上春樹の「フラニーとズーイ」特別エッセイはこちら
○村上春樹のその他の本の書評等はこちらから。

            ◯ ◯

2014.5.20 義父、義母の調子が今ひとつ思わしくなく、妻が実家の高崎
とこちらを行ったり来たりしてるので何だか落ち着かない。読書は川村元
気「世界から猫が消えたなら」。途中から急激におもしろくなる。

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