山内マリコ no.182        

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【書評】山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」

◇彼女らの様々な退屈、様々な焦り、様々な平凡を描いて見事。
ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)
山内 マリコ

幻冬舎 2014-04-10
売り上げランキング : 21992

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 一昨年の話題作。文庫になったのでやっと読んだ。8つの物語からな
る連作短編集。これがデビュー作なんだからなぁ…。達者というか、い
やいやスゴい。いいなぁ、こんなに書けて。

 舞台は本当にどこでもあるような地方都市。バイパスを走れば、ブッ
クオフやしまむらや洋服の青山があるような、田舎というほど田舎では
ない場所。その中途半端さが拍車をかけるのか、そこで暮らすガールズ
たちは心穏やかではない。

 10年東京に住んで地元に戻りライターの仕事をする30歳、ティー
ン向けファッション誌の人気モデルだったがひっそりと引退し、地元の
スタバで働く27歳、交換留学生と仲良くなりアメリカ人だったらと夢
想する大学生、バージンを捨てることに奔走する高校生たち…。彼女ら
には、そこでの居場所がなかなか見つからない。東京のような大都市と
違いのんびりしているし、それなりにいろんなものは揃っているのだが、
やっぱりなんだか「退屈」なのだ。彼女たちの様々な退屈、様々な焦り、
様々な平凡が描き出されてこの短編集は見事だ。

 同じ経験を持ち、同じ気持でいる人間はたくさんいると思うので、そ
んな人々にとってはこの小説は間違いなくグサッと心に刺さるだろう。
全編を通して登場する椎名という男が彼女たちとは対照的に描かれてい
ておもしろい。椎名はこの街でフツーに楽しそうに生きているのだ。こ
の小説、現代の話から過去の話へと時代を遡っていく。この構成もまた
効果的。山内マリコ、新作も出てたなぁ、読まなくちゃ!(No.298)
       
            ◯ ◯

2014.9.10 錦織、決勝は残念だったけれどパチパチパチ。サッカーに
も少し希望が。読書は辻村深月「島はぼくらと」がもう少し。

【書評ランキングに参加中】
ランキングに参加中。押していただけるとうれしいです。
他の書評ブログもここから。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
スポンサーサイト

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

プロフィール

オクー

Author:オクー
コピーライターであるようだ。
吉祥寺にいるようだ。
そんなに若くはないようだ。
犬ブログもよろしく!

okuuuをフォローしましょう
更新情報はツイッター
フェイスブックで。
Akihiko Okumura

amazon
電子書籍で探す!
映画・ドラマなら
News
最新記事
お気に入りリンク
ブログランキング
blogram投票ボタン
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブログ村
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。