吉田秋生 no.188        

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【書評】吉田秋生「海街diary」

◇こまやかに描かれる、4人姉妹それぞれの日常。
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吉田 秋生

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 2013年のマンガ大賞を受賞した時に、読みたいなぁ、と思ったのだ
が、そのままになっていた吉田秋生の「海街diary」。今年の夏、是枝
裕和が映画化することを知り、たまらずに読み始めた。すでに6巻まで
出てるのだが、3巻目まで読み終えたところだ。

 鎌倉に住む3人姉妹。長女の幸、次女・佳乃、三女・千佳。物語は父
の死から始まる。といってもこの父親は姉妹が子供の頃に母と離婚し、
すでに家を出ている。その葬儀で3人は義理の妹であるすずと出会う。
彼女の境遇を知った幸は「一緒に暮らそう」と彼女を鎌倉に誘う。異母
妹を四女に迎えた香田家の新たな暮らしが始まった。

 この物語が優れているのは、すずを中心にした青春の物語と3姉妹た
ちの大人の物語がうまく調和し、まさに「人間」を描いた物語になって
いるところだ。ジュニアサッカーのクラブで男たちに混じって活躍する
すず。不倫に悩む幸、男運の悪い佳乃、脳天気に見える千佳。さすがベ
テラン!吉田秋生は、一人ひとりの日常やその人間関係をこまやかに描
きながら、生きることを意味を読む者に問いかける。

 泣いて笑って怒って、落ち込んで立ち直って、またショックを受けて。
そんな日々の中に生きる喜びがある。背景には鎌倉の海と緑があり、4
人を優しく包みこんでくれている。これからどんな展開が待ち構えてい
るのか。さてさて、続きが楽しみだ。(No.319)

◯映画「海街diary」のサイト。映画も良さそうだなぁ。

            ◯ ◯

2015.3.6 気温差の大きい日々が続いてなんだか気分的に落ち着かな
い。花粉症もあるし。読書は上橋菜穂子「鹿の王」上巻が終わった。

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