ピエール・ルメートル no.199        

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【書評】ピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」

◇またまた度肝を抜かれる、ルメートル鮮烈のデビュー作。
悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)
ピエール・ルメートル

文藝春秋 2015-10-09
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 さて、先日の「その女アレックス」に続いて、ピエール・ルメートル
の同じシリーズの作品「悲しみのイレーヌ」を読んだ。いやぁ、これが
また大変でさぁ。長い一部が終わって、さぁ二部。いよいよクライマッ
クスに突入か、というところでエ〜〜〜〜〜〜ッと度肝を抜かれる。誰
もがそうだろうが一瞬ア然となり、そ、そうなのか…とボー然となる。
デビュー作でこんなこと仕掛けるなんて、すごすぎるぞ!ルメートル。

 すでに周知の事実とも思うが、日本での発売はアレックス→イレーヌ
の順だが、イレーヌはルメートルのデビュー作で本国ではイレーヌ→ア
レックスの順で発表されている。これは日本の出版社の思惑もあったの
だろうが、そのことによって、日本の読者は「悲しみのイレーヌ」の肝
になる事柄を知ってしまっている。物語はまさにそこに向かって突き進
むわけだ。

 一部の冒頭では2人の女性が残虐な手段で殺される。さらに同種の事
件が起こるのだが、このシリーズの主人公である145センチという短躯
な男、カミーユ警部はそれらの事件にある「共通点」を見つけ出す。さ
らに同じような事件が過去に起こっていたことも明らかになるのだが…。
この犯人の恐ろしすぎる考えとその行動…、真実と虚構がないまぜにな
り、さらにその先には…。あぁ…!(No.355)

◯「その女アレックス」のレビューはこちらから。
※一番上にはこのページが出ます。 
◯これまでの「出る本、出た本」はこちらでまとめて。一番上にはこの
 ページが出ます。
            ◯ ◯

2016.4.18 九州で高校卒業まで過ごしたので熊本のことがとても気に
なる。まだまだ余震が続いてるし、避難所生活も本当に大変だと思う。
早くいい方向に進むといいけれど…。読書は宮下奈都「羊と鋼の森」。

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【書評】ピエール・ルメートル「その女アレックス」

◇その正体に驚き、その真実に驚き、さらに「その先」に驚き。
その女アレックス (文春文庫)その女アレックス (文春文庫)
ピエール ルメートル 橘 明美

文藝春秋 2014-09-02
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 ううむ、これはどこまで書いたものやら。2014年の国内のミステリ
ー賞を総なめし、6冠に輝いたこの小説。すでに書評だって数限りなく
出ているだろう。とはいっても、これ、あまり書けないなぁ。

 「その女アレックス」は3部に分かれている。冒頭、アレックスは見
知らぬ男に誘拐され、身体の自由もほとんど利かない檻に閉じ込められ
てしまう。この誘拐事件を担当するのがパリ警視庁の警部であるカミー
ユ。145cmという短躯のキャラがユニークだが、彼は4年前にお腹に子
を宿した妻を誘拐され殺されるという悪夢を経験している。この事件は
カミーユにとっての復帰戦なのだ。なかなか手がかりのない犯人像、し
だいに衰弱していくアレックス。そうか、そういう話か、と思うのだが
この思い込みは2部になって激しく裏切られることになる。

 2部で明らかになるのはアレックスの「正体」だ。これには本当に驚
かされる。そして、3部。これはアレックスの「真実」ということにな
るのだが、さらにさらに驚かされることになる。しかし、この小説が多
くの賞を獲得したのは「その先」があるからなのだ。アレックスのまさ
に命をかけた魂の一撃。それに対するカミーユたち警察側の…。いやい
やいや、これ以上は…。

 全編を覆うのはアレックスという女性の激しい慟哭である。この悲し
み!この怒り!この絶望!しかし、この慟哭で覆い尽くされそうな物語
を作者は最終盤で少しだけだかやわらかくする。それはまさに読者にと
っての救いでもある。う〜む、巧いなぁ。巧すぎるぞ、ルメートル!
(No.354)
            ◯ ◯

2016.4.1 というわけで世間は新学期、新年度ということなのでしょ
うがフリーランスライフはあまり代わり映えもせず。読書は、ルメート
ルの「悲しみのイレーヌ」。

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