気になる新刊紹介 no.48        

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互いが響き合い相乗効果を生み出す小林信彦「四重奏 カルテット」。

四重奏 カルテット四重奏 カルテット
小林信彦

幻戯書房 2012-08-11
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 すでに世に出ている4つの中編をひとつのテーマでまとめた作品集だ。
すべて実名で書かれた「夙川事件」、そして「半巨人の肖像」「隅の老
人」「男たちの輪」という魅力あふれる作品が収録されている。これら
はどれも小林信彦が江戸川乱歩の宝石社に在籍していた頃の話だ。筆者
がこの時代のことをいろいろと書いているのは、ファンならば周知の事
実だろう。再録ではなく、今の視点でもう一度この頃のことを書いて欲
しい、という気もしないではないが、4編をまとめて読むとやはりすこ
ぶるおもしろい。まあ、江戸川乱歩が編集した「宝石」、そして小林が
26歳で創刊をまかされた「ヒッチコック・マガジン」、その周辺の話が
つまらないなんてことは絶対にないのだけど。

 この4つの小説は、カルテットというタイトル通り、互いが響き合い
不思議な相乗効果を生み出している。50年代末から60年代初めの出版
界、その実態とそこに生きる人々の実像。そのただ中にいて違和感を持
ちながら生きている筆者。乱歩ももちろんだが、過去の栄光をどこかで
忘れられない校正者や地位を得ることで豹変する編集者など、この時代
の人間たちにはとても心惹かれる。少しグレイがかった時代の空気の中
で、彼らは本当に人間らしく生きている、そんな感じがするのだ。
(No.219)

◯小林信彦の他の作品の書評はこちらからどうぞ。

               ◯ ◯

2012.11.6 日本シリーズも終わっちゃったし、なんだかつまらないな。
え〜っと、読書は「かなたの子」が終わり、松家仁之「火山のふもとで」。

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逃げる2人に追う2人、ディーヴァーの新たな挑戦!「追撃の森」。

追撃の森 (文春文庫)追撃の森 (文春文庫)
ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver

文藝春秋 2012-06-08
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 リンカーン・ライムシリーズなどで有名なジェフリー・ディーヴァー、
僕も好きで読んでいるが、これはシリーズ物ではない単独の物語だ。舞
台はアメリカ・ウィスコンシン州。湖畔の別荘からの不審な通報で現場
に急いだ女性保安官補のブリンは、持ち主である夫婦の死体を発見する。
しかも、そこにはまだ2人組の犯人が。銃撃戦になり、森へ逃げ込んだ
彼女は夫婦の客であったミシェルと出会う。逃げる2人と追う犯人たち。
女たちには銃もなければ携帯もない。あるのはブリンのタフネスとクレ
バーさだけだ。この女性保安官補、少し前ならジョディ・フォスターが
演じそうなキャラクターである。ディーヴァーといえば、時代の先端を
行くIT犯罪がテーマになることが多いが、ここではそういうものは一
切登場しない。ブリンたちも丸腰ならディーヴァーも丸腰。そんな中で
いかにおもしろい物語を作れるか、これは作者の挑戦でもあるのだ。そ
して、もちろん、その挑戦は大成功を収める。

 実はこの物語にはもう一つのテーマがある。それはブリンと犯人の一
人ハートとの愛憎相半ばする関係だ。それは追いつ追われつする中で気
がつき、途中で対峙し会話を交わすことで確信に変わる。その場面はこ
の物語のハイライトと言ってもいい。ブリンの家族関係も含めて、この
2人の互いへの思いが物語をより深いものにしている。もちろん、ディ
ーヴァーならではのどんでん返しにつぐどんでん返しは健在。読み始め
たらそうそう簡単にはやめられない、ノンストップ傑作ストーリーだ。
(No.212)
               ◯ ◯

2012.9.12 まだまだ暑い。じっとり暑い。やれやれやれ。読書は宮部
みゆき「ソロモンの偽証 第一部事件」、3分の1ぐらい。スゴいぞ。

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出た本、もう一冊!そして、「週刊ブックレビュー」。

 昨日、出た本を3冊紹介したのですが、もう1冊気になる本が出て
ました。彫刻家舟越桂の著作「個人はみな絶滅危惧種という存在
という意味深なタイトル。30年以上にわたって書き続けてきた創作メ
モをまとめたものだそうです。そして、明日の「週刊ブックレビュー」
の特集では、舟越さんのアトリエを訪ねたインタビューが。これはち
ょっと見逃せませんよっ。

週刊ブックレビュー
BSプレミアム2011年9月17日(土)午前6時30分~
BSプレミアム2011年9月19日(月)午前2時00分~(日曜深夜)
※BSプレミアムって今までの衛星第二のこと。地デジなら普通に見られます。

彫刻家・舟越桂の創作メモ 個人はみな絶滅危惧種という存在彫刻家・舟越桂の創作メモ 個人はみな絶滅危惧種という存在
舟越 桂

集英社 2011-09-05
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               ◯ ◯

2011.9.16 というわけで、珍しく連投。あ、え~と、bk1の「今週
のオススメ書評」にこうの史代「この世界の片隅に」が選ばれました。
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出る本、出た本、気になる新刊!!!

 さぁて、人気の?このコーナー、では、出る本からいきましょう。あ、
はやぶさ、やりましたね!思わず拍手しちゃいました。はやぶさ関連な
ら、このブログでも紹介した「はやぶさの大冒険」も必読ですが、あの
川口さんの本が出ます。「はやぶさ、そうまでして君は」(12/10)、
おぉ!このタイトルで買わない人はバカだっ。というのは言い過ぎだけ
ど…サブタイトルは「生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話」、
いやぁこれはぜひぜひ読みたいです。さて、詩人の茨木のり子さん、最
近、彼女関連の本がいろいろと出ているのでうれしいのですが「茨木の
り子の家
」(11/26)も見逃せません。彼女自身が設計したという自邸、
さらには蔵書や食器などもカラーで紹介されるんです。ファン必見!

 出た本は一冊だけですが、先日、本屋さんで見た「植木等ショー!ク
レイジーTV大全
」がすごく気になっています。クレイジーキャッツ出演
番組を網羅したデータベースとしても役立ちそうな内容。インタビュー
も鴨下信一、園まり、泉麻人などなど充実。う~ん、これは欲しい!!






はやぶさ、そうまでして君は
川口 淳一郎
4796678913
茨木 のり子の家
茨木 のり子 小畑 雄嗣
4582834809
植木等ショー!クレージーTV大全
佐藤 利明
486248624X


               ◯ ◯

2010.11.23 日曜日は雑司ヶ谷の鬼子母神であった「手創り市」に。
帰りに商店街が一日だけ古本街になるという「みちくさ市」ものぞい
てきました。なかなかの充実度。よかった。あの古書往来座にも初め
て行きましたが、ここはいいなぁ、最高だなぁ。


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今注目はこの2冊、バージニア・ウルフ!俵万智×一青窈!

 さて、今月もいろいろ新刊が出ていますが、僕が今一番注目している
のがこれ!バージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」です。

ダロウェイ夫人 (光文社古典新訳文庫)ダロウェイ夫人 (光文社古典新訳文庫)
バージニア ウルフ Virginia Woolf

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スティーブン・ダルドリー監督の「めぐりあう時間たち」は大好きな映
画ですが、あの作品はこの「ダロウェイ夫人」をモチーフに作られてる
んです。映画見た後で読もうと思いながらそのままになってたのですが、
今回はなんと土屋政雄さんの訳でなにかと話題の光文社古典新訳文庫か
ら登場。土屋さんといえばカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」
が忘れられません。これはもうじっくり読みたいですね。

 もう一冊は5月の注目本でも紹介の「短歌の作り方、教えてください
です。俵万智×一青窈ですからこれはもう絶対「買い」でしょう。僕も
ちょっとだけ短歌作ったりするのですが…なかなかね。自由律の短歌と
いうのも難しいんですよね。一青窈、どんなの作ったのかな?

短歌の作り方、教えてください短歌の作り方、教えてください

角川学芸出版 2010-05-22
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5月の新刊、これが気になる!!

さてさて、5月になりました。今月もまたおもしろそうな本がいろいろ
出ますよ。そのうちから僕の注目作を紹介しましょう。まずは、これ!

小暮写眞館 宮部みゆき 講談社 5月15日発売
お~宮部みゆき3年ぶりの現代ものですねぇ。700ページかぁ、これは
期待大。講談社100周年記念の書き下し100冊のうちの1冊です。

それから、これも!

短歌の作り方、教えてください 俵万智×一青窈 角川学芸出版 5月21日発売
なんといってもこの2人ですから、読まないわけにはいかないです。一
青窈がどんな短歌を作ったのか、これは興味津々。「短歌」に連載され
た物に書き下しがプラスされているようです。

そして、この3冊も!

いまも、君を想う 川本三郎 新潮社 5月27日発売
川本さんはいいですねぇ。奥さんの追想記、心にグッときます。

変愛小説集2 岸本佐和子訳編 講談社 5月29日発売
1が大好評だった岸本さんのアンソロジー!恋愛じゃないですよ「変愛」、
ヘンでキュートな岸本さんが選んだヘンな恋の話。

森繁さんの長い影 小林信彦 文藝春秋 5月14日発売
週刊文春に長期連載している小林エッセイも12冊目に。とにかくこれは
読んでおかなくちゃ。貴重な映画や舞台の話もいっぱいです。

リンクなしの2冊はどちらも講談社。5月になって5月新刊の情報がな
いのはダメでしょ!GWで遊びに行っちゃったの???


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