立川談志 no.56        

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談志が死んだ、って本当か?追悼・立川談志。

 あぁ、ついにこの時が来てしまった…。さっき、録画していた「情熱
大陸」の特番で師匠の元気な頃の姿を見たら涙がちょちょ切れた。今は
ただただ寂しい。談志のことを毒舌とかなんだとかいろいろ言うけれど、
僕はまったくそういうことを感じたことがなかった。なぜかと言えば、
彼はいつも真っ当なことを言ってたからだ。その真っ当さに腹を立てる
輩がなぜか多いのだ。本人はそんなこと言ってることへの照れがある。
失言とか暴言と言われる類いは、そんな自分が恥ずかしくなって思わず
あることないこと言っちゃったのだと思う。かわいいんですよ、あの人。
しかも、優しい。優しいよねぇ。悪意とかそんなもん、これっぽっちも
ないもん。マスコミだってそんなことわかってるはずなのに、ちょっと
したことで、たたく。ま、若い頃は生意気だったことは確かだけど。僕
は先天的に耳が悪く若い頃は落語もよく聞いたけど,最近はちょっとき
ついので落語全般を語る資格はないのだけど、談志はもうそこにいるだ
けでいい、そんな存在だった。これって志ん生と同じだ。そこにいるだ
けで愛おしいし、何を話してもおかしい。談志の噺なんて誰にも真似な
んかできやしない。晩年は病に苦しんでかわいそうだったけど、志の輔
をはじめとして談春、志らくなど素敵な弟子を育てた。まぁ、いい人生
だったのではないか。それにしても、あの声がもう聞けないんだなぁ。
なんだかイヤになっちゃうなぁ。

●談志のことを知りたいならこのブログでも紹介した「人生、成り行き
と談春の書いた「赤めだか」がおすすめです。

●明日明後日とNHKで追悼番組があります。
3日NHKBSプレミアム午前11時~ 「100年インタビュー立川談志(再放送)」
4日NHK総合午後4時「談志が死んだ 立川談志が愛した落語と仲間たち

               ◯ ◯

2011.12.2 僕は「立川談志遺言大全集』全14巻も持ってます。これは
スゴい。でも、全部は読んでないなぁ。読んじゃおうかなぁ。

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弟子が弟子なら師匠も師匠、「人生、成り行き」がたまらないっ!!

聞き手は吉川潮、気を許した相手だからこその話が満載。

人生、成り行き―談志一代記人生、成り行き―談志一代記
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 さて、先日紹介したのは落語家・立川談春の「赤めだか」だったが、そ
んな弟子の本に負けないぐらいおもしろいのが彼の師匠、家元立川談志の
「人生、成り行き」だ。サブタイトルに「談志一代記」とあるように、少
年時代から現代まで自身のこれまでを忌憚なく話した「語りおろし」であ
る。聞き手は作家であり、立川流の顧問でもある吉川潮。気を許した相手
だからか、いつもだと照れてついつい毒舌を吐いたりする家元が、破天荒
なその半生をかなり素直に話しているのがうれしい。

 入門のこと、政治家になったこと、青島幸男とのこと、協会分裂のこと、
そして奥さんのことと話は尽きないが、談志という人も大変な人だなぁと
つくづく思う。こんな男めったにいない。物の本質がしっかり分かってい
て、それでいて、真っ当ではない生き方をする。かっこいい。というか、
かっこ良過ぎる。そんな男も奥さんの則子さんには頭が上がらない。彼女、
「お弟子が増えちゃって顔も名前も覚えられないわ。でもお弟子さんはあ
たしの顔を覚えるのよね」と言ったり、掃除がきらいで「だって、掃除っ
て、日本中のゴミをどこかに寄せてるだけでしょ」なんて言い放ったりす
るカワイイ女性だ。家元は彼女のことを「ノン君」と呼び、惚れきってる
様子で何とも微笑ましい。最後は立川流のエース「こやつが一番すぐれて
る」と家元が言う志の輔も交えての3人の対談。これがまたまたおもしろ
い。落語ファンならずとも夢中で読める一冊である。

◎「人生、成り行き」は2010年12月1日に文庫化されました。

人生、成り行き―談志一代記 (新潮文庫)人生、成り行き―談志一代記 (新潮文庫)
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