アンソロジー no.63        

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北村薫・宮部みゆき編だからこそ読む!!「名短篇、ここにあり」。

完成度よりも奇妙な味が優先された短編アンソロジー。

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北村 薫

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 希代の本読みである北村薫と宮部みゆきが選んだ12のおすすめ短篇、
となると読まないわけにはいかない。アンソロジーの楽しみといえば読
んだことのない作家の小説が読めることだが、ラインナップを見ればそ
れにも十分に応えてくれそうだ。さて、普通「名短篇」というと、なん
というか、短くてもワザ!って感じで見事にまとめられた小説が選ばれ
そうだが、この2人のセレクトはちょっと違う。完成度というよりおも
しろさ、おもしろさというより奇妙な味の方が優先されているようで、
ちょっとうれしくなってしまう。

 個人的に一番好きなのは黒井千次の「冷たい仕事」。冷蔵庫の霜取り
にいい男二人が夢中になってしまう話、それも出張先の旅館で!霜取り
の快感を知ってる人にはしびれる話だ。半村良の「となりの宇宙人」。
SFの大家がどんな話かと思ったら、宇宙人と町の人々とのやり取りが
落語の人情噺になっていて、なんともおかしい。城山三郎「隠し芸の男」
はサラリーマンの悲哀を描いてる作品だがラストがなんとも恐い。え~
こんなのヤだよぉ。吉村昭「少女架刑」はたぶん一生忘れない。だって
…。他にも、吉行淳之介、山口瞳、戸板康二、松本清張、井上靖、小松
左京の傑作がズラリ。続編「名短篇、さらにあり」も当然読むべし。

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               ◯ ◯

2010.7.14 さてさて、そろそろ梅雨明けか。夏になると犬の散歩やら
草屋根の水やりやらいろいろと悩みが多い。ノーエアコンなので、ま、
暑いし。こういう時には本でも読んで、というわけにもいかないしなぁ。

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