◯アート/写真集/絵本 no.82        

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【書評】ヨシタケシンスケ「このあとどうしちゃおう」

◇死をテーマに生きる尊さを伝える傑作絵本!
このあと どうしちゃおうこのあと どうしちゃおう
ヨシタケ シンスケ

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 「りんごかもしれない」「ぼくのニセモノをつくるには」に続くヨシ
タケシンスケの発想えほんシリーズ第3弾。今回は「死」がテーマ。死
んじゃったおじいちゃんの部屋から「このあとどうしちゃおう」と書か
れたノートが見つかり、孫である「ぼく」が読み始めるという設定だ。

 最初の[このあとのよてい]では死んじゃったら「ゆうれいセンター」
に行って、気が済んだら「てんごく」へ、飽きてきたら「うまれかわり
センター」で別のものに生まれ変わってこの世に戻ってくるという輪廻
の様子が描かれている。その後も[てんごくにいくときのかっこう]や
[うまれかわったらなりたいもの][こんなかみさまにいてほしい]等
々が続く。例のフニャラフニャラしたヨシタケさんの絵と全体をおおう
ユーモア、そして構成の巧さがテーマの重さを救っている。[みんなを
みまもっていくほうほう]で「かさぶたになって」とか「かぜでクルク
ルまわるビニールブクロになって」なんて描いてあるのがヨシタケさん
の真骨頂だ。

 死をテーマに子供が(そして、大人も)読む絵本を作るのはとても難
しい。後半、おじいちゃんのノートを読み進めた「ぼく」はふと思う。
おじいちゃん、本当は「さみしくて すごく しぬのが こわかったの
かもしれない」と。そして、その後で「ぼく」は…。この最後の展開が
ヨシタケさんらしくて本当に素晴らしい。死を通して生きていることの
尊さをしっかりと伝える、このメッセージは子供たちにも確実に届くは
ずだ。やるなぁ、ヨシタケシンスケ!今回も◎!!!(No.360)

◯ヨシタケシンスケのその他の本のレビューはこちらから。
※一番上にはこのページが出ます。 

            ◯ ◯

2016.5.27 なぁ〜んと早くも夏バテで体調を崩す。胃の調子が悪く病
院に。読書は原田マハ「暗幕のゲルニカ」がもう少し。

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【書評】フジモトマサル「二週間の休暇」

◇フジモトマサルワールドから抜け出せなくなりそうで怖い。
二週間の休暇〈新装版〉二週間の休暇〈新装版〉
フジモト マサル

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 フジモトマサルの絵は何だかとても好きだ。どこがどう好きなのか、
言葉にするのはなかなか難しいのだけれど、お弁当箱ひとつ描いたとし
ても、そこに「何か」を感じる。一コマ一コマが奥深く不思議な空気感
がある。この世界にはまってしまうと抜け出せなくなりそうで少し怖い。

 さて、新装版が出た「二週間の休暇」という物語。これもまたフジモ
トマサルワールド全開のコミックだ。主人公の日菜子はふと気がつくと、
昔のことが思い出せなくなってしまっている。周りにいるのは普通に話
しかけてくる鳥たちばかり。しかし、この世界は彼女にとってとても居
心地がよくて…。

 ある日もらった「記憶の紅茶」でよみがえった過去は、ストレスフル
で彼女は仕事に疲れ果てていた。「なにもかも忘れてゆっくり休みたい」
という思いが届いて「鳥の国」に招待されたらしいのだ。そして、この
世界は実は…。

 そこで過ごすことは日菜子にとっての休暇であると同時に、読む者に
とっての心の休息であるような気がした。その静謐な物語が読む者を救
ってくれるのだ。フジモトさんは昨年11月にこの世を去った。この独特
の世界をまだまだ読みたかったのに…。(No.353)

◯公式ホームページ「フジモトマサルの仕事」があります。

            ◯ ◯

2016.3.25 またまた寒いではないか。ううむ。読書は「その女アレッ
クス」を読んだ流れでそのままピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」。

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【書評】ヨシタケシンスケ「もうぬげない」

◇脱ぐか、脱げないか、それが問題だ!
もう ぬげないもう ぬげない
ヨシタケ シンスケ

ブロンズ新社 2015-10-08
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 ふふふふふ、いいぞいいぞヨシタケシンスケ。前作「ふまんがありま
す」には不満を申し述べてしまった僕なのですが、これはもう文句なし。
文句なしにバカらしくて、文句なしにおもしろい。

 最初のページ、服が脱げなくなってバンザイのカッコのまま突っ立っ
てる男の子が1人。「ぼくのふくが ひっかかって ぬげなくなって、も
う どのくらいたったのかしら」。ジタバタしてみるが、服はいっこうに
脱げそうもない。「ぼくは このまま おとなに なるのかな」といろいろ
夢想?しちゃう男の子。そして、彼は開き直っちゃうのである。「そう
だよ! ふくが ぬげないんだったら、ぬがなきゃ いいんだ!」と。お〜
正解、正解!パチパチパチと僕は喜んじゃったんだけど、彼は不安にな
っちゃうのだ。あれとかこれとか…どうするどうする?????

 それにしてもおかしいのは、男の子がず〜〜っと「ぬげない状態」で
登場してること。笑っちゃうよなぁ。オチもしっかりと決まって着地も
見事!やっぱりヨシタケシンスケにはかなわない。と思う今日このごろ
なのでした。(No.346)

◯ヨシタケシンスケのその他の本のレビューはこちらから。
※一番上にはこのページがでます。 

            ◯ ◯

2015.12.9 義父の入院騒動などもあり、妻が行ったり来たりしていて
落ち着かない。読書は小川洋子「琥珀のまたたき」。

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【書評】ヨシタケシンスケ「ふまんがあります」

◇「ふまんがあります」には不満があります。
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ヨシタケシンスケ

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 ブスッとした顔で少女はいう。「わたしは いま おこっている。」
「なぜなら、おとなは いろいろと ズルいからだ。」「ちゃんと も
んくを いって、 ズルいのを やめてもらおう」。さてさて、大好き
なヨシタケシンスケの新作絵本、これはどうにも見逃せない。不満をぶ
つける相手はお父さん!2人のキャラがなんともいい。ヨシタケさんの
絵はほよ〜んとしていて、いいのよねぇ。

 で、少女の大人攻撃が始まる。「どうして おとなは よるおそくま
で おきているのに、こどもだけ はやく ねなくちゃいけないの?」
お父さんが答える。「…ああ…それはねえ…」、少女の質問を上手にい
なしながら屁理屈こねるお父さんがおもしろい。前作「りゆうがありま
す」もそうだけど、このあたりのやりとりがヨシタケ絵本のおもしろさ。
少女はさらにさらに不満をぶっつけ、お父さんはさらにいいかげんな答
えを繰り返す。おかしい。

 ただ、ちょっと不満が。ヨシタケさんにしてはお父さんの答えにちょ
っとキレがない。いつもなら、プッと吹き出したり、ギャハハとなるこ
とが多いのだけど、残念ながらそれが少ない。ど〜した、ヨシタケシン
スケ。あと、不満と答えが休みなく続く構成もちょっとしんどい。ラス
トはなかなかいいけどね。(No.344)

◯ヨシタケシンスケのその他の本のレビューはこちらから。
※一番上にはこのページがでます。 

            ◯ ◯

2015.11.25 いやいや勝手に11月が終わろうとしてるぞ。マズイっ。
読書は長野まゆみ「冥途あり」。うむ。

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【書評】塚本やすし「やきざかなののろい」

◇この「やきざかな」のこと、当分忘れられそうにない!
やきざかなののろい (ポプラ社の絵本)やきざかなののろい (ポプラ社の絵本)
塚本やすし

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 今年のリブロ絵本大賞に選ばれたこの絵本。表紙を見れば分かる通り
この骨太?の絵が大きな魅力になっている。塚本さんの他の本もちらっ
と見てみたけれど、すべてがこういう絵、というわけでもなさそう。い
くつかのスタイルがあるみたいです。

 それにしてもこの話、すごいよなぁ。主人公は「やきざかなが きら
いです。ほねが あって たべにくいし、にがいからです」「ゆうしょ
くが やきざかなだと、とても ざんねんです」という男の子。ハイハ
イこれは何だか分かるなぁ。今の子なんて特にそうでしょう。で、食べ
たふりをして食べ散らかしてると当然お母さんに叱られます。

 この後の展開がすごい。頭部分だけが残り体は骨だけの「やきざかな」
が、お風呂や寝室にやってきてとんでもないことに。ここまで書いてき
て、何だかおかしくなってきた。なんで「やきざかな」なんだ?変なコ
ト考えるよなぁ塚本やすし。で、まぁ、後半はぜひ読んでもらいたいの
だけれど…ひぃぃぃぃ、おかしい。これで子供たちはやきざかなが好き
になるのかな?まぁ、そんなことはどうでもいい。最後のオチもすっき
り決まっていい感じ。この「やきざかな」くん、当分忘れられそうもな
いな。(No.341)

◯リブロ絵本大賞の発表ページはこちらです。
            ◯ ◯

2015.10.26 さて10月も最終週。寒くなってきた。今週はいろいろと
忙しい。読書は村上春樹「職業としての小説家」、もうちょい。

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【書評】ミロコマチコ「つちたち」

◇想像を超えた素晴らしさのミロコマチコワールド!
つちたちつちたち
ミロコ マチコ

学研教育出版 2015-09-08
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 これはもう読む前から絶対に傑作だと思っていた。だってミロコマチ
コと土だぜぇ。この組み合わせ、おもしろくないわけがない!で、ペー
ジをめくってみると。うむむむむむむむむ、これはこれは。これはもう
想像を絶する、いやいや想像を超えた素晴らしさ!やっぱりスゴいよな
ぁ、ミロコマチコ。

 まず驚くのが最初の方のこのフレーズ!「くろいの ちゃいろいの
きんいろの みんな つちたち」。彼女は土を一緒くたにしたりしない
で、その「いろいろ」を見事に描き分けている。これはもうプリミティ
ブとかそういうことじゃなくて、まさにミロコマチコワールドだ。

 さらに、土たちはちょっと湿ってる根っ子のまわりでうっとりしたり
「にゅるにゅる(たぶん、みみず)」がやって来れば、ぐるんぐるんと
かき混ざったり。獣や怪獣が「ずだだん ずだだん」と地表に現れれば、
飛び跳ねて踊りだしたり。雪が「しん しん しん」と降り積もってい
くシーンも素晴らしい。これ、読んでて大人でもたまらなくなっちゃう
んだから、子供なんてうれしくてピョンピョン飛び跳ねちゃいそう。あ
の名作「オレときいろ」も越えた大傑作。ミロコマチコは混沌が美しい。
(No.340)

◯ミロコマチコのその他の本のレビューはこちらから。
※一番上にはこのページがでます。 

            ◯ ◯

2015.10.19 というわけで個人的には野球も終わりましたし、あとは
ドラフトを楽しみに。読書は絵本いろいろと村上春樹「職業としての小
説家」。

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【書評】谷川俊太郎・江頭路子「せんそうしない」

◇まさに言葉の力を感じさせる静かで力強い反戦の絵本。
せんそうしないせんそうしない
谷川 俊太郎 江頭 路子

講談社 2015-07-16
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 戦後70年のこのモヤモヤ。この時期にこんなタイトルの絵本を出し
たのには、当然、意図するところがあるわけだ。それにしてもこれスゴ
いよなぁ。

 「ちょうちょと ちょうちょは せんそうしない」

 という見開きページで始まるこの絵本。たくさんのちょうちょの絵と
共に表紙にも登場する小さな男の子と女の子が描かれている。やさしく
やわらかな江頭路子の絵がいい。ちょうちょの後は

 「きんぎょと きんぎょも せんそうしない」
 「くじらと くじらは せんそうしない」

 と続く。男の子たちはどうやらどこかに遊びにでかけるらしい。そう
か、海へ。友だちも合流して笑顔がパッと広がる2人!そして、谷川俊
太郎の言葉は真摯に戦争、そして、死を語っていく。しかし、すごいの
は…最後の2つの見開きだ。震撼した。ううむ、こういうところに持っ
てくるんだ…。強い余韻と広がりを残すこのラスト!まさに言葉の力を
感じさせる静かで力強い絵本だ。(No.334)

◯谷川俊太郎のその他の本のレビューはこちらから。
※一番上にはこのページがでます。 

            ◯ ◯

2015.8.12 連続猛暑日は途切れたものの、個人的に苦手なヘンに蒸し
暑い日々が続いている。やれやれ。読書は朝井リョウ「武道館」がもう
少しで終わる。

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【書評】ヨシタケシンスケ「りゆうがあります」

◇どんなことにもりゆうはある。傑作!言い訳ヘリクツ絵本。
りゆうがあります (PHPわたしのえほん)りゆうがあります (PHPわたしのえほん)
ヨシタケ シンスケ

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 このブログでもいろいろ紹介しているヨシタケシンスケの3冊めの絵
本。いやぁ、この人は相変わらずおもしろい。これは何と言えばいいの
かなぁ「言い訳ヘリクツ絵本」とでも言うのかな。

 「ぼくは ハナを ほじる クセが ある」、お行儀が悪いとお母さ
んに怒られちゃうのだが「ぼく」は考えるのだ。「ちゃんとした りゆ
うがあれば ハナを ほじっても いいんじゃないだろうか」と。で、
考えた、考えた。その「りゆう」とは?ハナの奥にスイッチがあって、
それを押すことでみんなを楽しい気持ちにさせるウキウキビームがでる
のだ、と。おぉ!名回答!と思ったらかあさんは言うのであった。「そ
れなら おかあさんは もうじゅうぶんたのしいから ウキウキビーム
は これいじょうださないでくれる?」……完敗。

 同じようにツメを噛んだり、貧乏ゆすりをしたり、ご飯をこぼしたり、
ベッドの上でピョンピョンする「りゆう」が語られる。もちろんこの理
由は愉快でワハハなのだけど、おかあさんは動じない。このおかあさん
のキャラが素晴らしい。たまらんぞ。そして、ラスト。僕が反撃に出る。
おかあさんはいつも髪の毛をいじってるけれど、どんな「りゆう」があ
るのかと。フフフ、答えはもちろんヒミツだけど、うまいっ。そして、
この終わり方、やるねぇやるねぇ、ヨシタケシンスケ!スキッ!
(No.323)

◯ヨシタケシンスケのその他の本の書評はこちらから。
※一番上にはこのページがでます。 

            ◯ ◯

2015.4.30 というわけでゴールデンウィークは始まってるのでしょう
か。あまり関係ない。読書は又吉直樹「火花」が終わりそう。

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【書評】ミロコマチコ「ぼくのふとんはうみでできている」

◇想像力の翼がぐぐぐ〜〜んと広がっていく喜び!
ぼくのふとんはうみでできているぼくのふとんはうみでできている
ミロコ マチコ

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 今、一番気に入ってる絵本作家、ミロコマチコである。「ぼくのふと
んはうみでできている」、これもまたまたブッ飛んでいる。彼女、絵が
大迫力でスゴいのはもちろんなのだけど、発想がどの絵本もとんでもな
い。さらに、読む者を別次元まで連れて行ってくれる驚くべき展開力!
こんな話、一体全体どこから生まれてくるのだろう?

 ふかくてひろいうみで出来ているぼくのふとん、「でんきのつき」に
「まくらのくも」。ねこのシロと一緒に寝ると、あれあれあれ、なんだ
か不思議な出来事が!夢と現(うつつ)を行き来しながら、ぼくのふと
んは「もぞもぞ にゃあにゃあ」と動いてる「ねこ」のふとんになった
り、「あまーい いいにおい」のパンのふとんになったり。ゾウさんが
持ってきたおおきな森のようなふとんにも変身する。混沌のまっただ中
にいるようなその世界で生き物たちの息吹を感じ、生きていることの喜
びを感じる。
 
 自分の想像力の翼がぐぐぐ〜〜んと広がっていくのが実感できるのは
本当にうれしいものだ。ミロコマチコの絵はすべてを越えて読む者の心
に迫ってくる。誰もこの波状攻撃を避けることはできない。うみのふと
んに溺れながらなんだか幸せな自分がいる。(No.320)

◯ミロコマチコのその他の本のレビューはこちらから。
※一番上にはこのページがでます。 

            ◯ ◯

2015.3.16 うむうむ、春は近いぞ。読書は上橋菜穂子「鹿の王」下巻
と小池真理子「千日のマリア」を併読中。僕としては珍しい。

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【書評】酒井駒子「ゆきがやんだら」

◇それは母と子だけの雪の1日。美しく切ない物語。
ゆきがやんだら (学研おはなし絵本)ゆきがやんだら (学研おはなし絵本)
酒井 駒子

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 酒井駒子の絵は心の奥底までスーッと降りてきて、そのままそこにと
どまっている。そのうちそれは温かみを帯びてきて心を優しく包み込む。
「ゆきがやんだら」は2005年の作品。アメリカ版「THE SNOW DAY」
はニューヨーク・タイムズの「今年の絵本ベスト10」に選ばれ、オラン
ダでも絵本の賞を受賞している。彼女の絵は国や人を選ばず、誰にも自
然に受け入れられ、そして、愛されている。

 夜中から降り続いた雪。朝、ママの言葉に驚いて外に飛び出そうとす
る仔うさぎ。雪はシンシンと降り続き、幼稚園も休み。パパは出張中だ
けれど、飛行機が飛べなくなって帰って来られない。ママと2人の静か
な静かな雪の日。ベランダに出てみる母うさぎと仔ウサギ。「ぼくと
ママしか いない みたい、せかいで」。夜になってようやく雪も止んだ。
「ママ、ママ、そとに いって いいでしょ。ゆき やんでるよ」。白一色、
誰もいない夜の町を歩いて行く2人の姿に心を揺さぶられる。擬人化、
などということを超越した美しく切ない物語だ。(No.316)

◯酒井駒子のその他の本のレビューはこちらから。
※一番上にはこのページがでます。
 
            ◯ ◯

2015.2.2 湯川さんに続いて後藤さんまで…。言葉もない。読書は角田
光代「笹の舟で海をわたる」。

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