◯落語 no.85        

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談志が死んだ、って本当か?追悼・立川談志。

 あぁ、ついにこの時が来てしまった…。さっき、録画していた「情熱
大陸」の特番で師匠の元気な頃の姿を見たら涙がちょちょ切れた。今は
ただただ寂しい。談志のことを毒舌とかなんだとかいろいろ言うけれど、
僕はまったくそういうことを感じたことがなかった。なぜかと言えば、
彼はいつも真っ当なことを言ってたからだ。その真っ当さに腹を立てる
輩がなぜか多いのだ。本人はそんなこと言ってることへの照れがある。
失言とか暴言と言われる類いは、そんな自分が恥ずかしくなって思わず
あることないこと言っちゃったのだと思う。かわいいんですよ、あの人。
しかも、優しい。優しいよねぇ。悪意とかそんなもん、これっぽっちも
ないもん。マスコミだってそんなことわかってるはずなのに、ちょっと
したことで、たたく。ま、若い頃は生意気だったことは確かだけど。僕
は先天的に耳が悪く若い頃は落語もよく聞いたけど,最近はちょっとき
ついので落語全般を語る資格はないのだけど、談志はもうそこにいるだ
けでいい、そんな存在だった。これって志ん生と同じだ。そこにいるだ
けで愛おしいし、何を話してもおかしい。談志の噺なんて誰にも真似な
んかできやしない。晩年は病に苦しんでかわいそうだったけど、志の輔
をはじめとして談春、志らくなど素敵な弟子を育てた。まぁ、いい人生
だったのではないか。それにしても、あの声がもう聞けないんだなぁ。
なんだかイヤになっちゃうなぁ。

●談志のことを知りたいならこのブログでも紹介した「人生、成り行き
と談春の書いた「赤めだか」がおすすめです。

●明日明後日とNHKで追悼番組があります。
3日NHKBSプレミアム午前11時~ 「100年インタビュー立川談志(再放送)」
4日NHK総合午後4時「談志が死んだ 立川談志が愛した落語と仲間たち

               ◯ ◯

2011.12.2 僕は「立川談志遺言大全集』全14巻も持ってます。これは
スゴい。でも、全部は読んでないなぁ。読んじゃおうかなぁ。

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中野翠「今夜も落語で眠りたい」の紹介CDをぜんぶ聴きたい!

志ん生と馬生・志ん朝の親子、桂文楽への偏愛ぶりがうれしい。

今夜も落語で眠りたい (文春新書)今夜も落語で眠りたい (文春新書)
中野 翠

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 落語にだって批評家とか専門家とか、いろいろいるが、この本がいい
のは中野翠という単なる落語好き、落語ファンが書いた紹介本だという
ことだ。寄席などライブの話も当然出てくるが、ほとんどが夜な夜な著
者がCDで聴いた噺のことである。紹介されたCDはなんと47枚、志ん
朝の「文七元結」(傑作!)を聴いて落語に目覚めた人らしく、志ん生
と馬生・志ん朝の親子、そして桂文楽への偏愛ぶりがなんともうれしい。
ただの落語好きなのだから、別に幅広く聴かなくたっていい。知ったか
ぶりなぞしなくていい。こっちはこっちで、お~とか、へ~とか、え~
っ?とか適当なこと言いながら、この一冊を楽しんでいるのだ。

 といっても、辣腕コラムニスト中野翠のこと。素人の感想文とはわけ
が違う。読んでるうちに紹介されたCDをやたらと聴きたくなって困っ
てしまう。文楽の「よかちょろ」なんて今すぐ聴きたい!もちろん、鋭
いことも言う。「人間には「心の闇」がある。当り前のことじゃあない
か。何だかわからないけど面白いもんだね……。落語はただそれだけで
いいのだ。「心の闇」だの何だのを突き詰めて考えるのではなく、味わ
う。みつめるのではなく眺める(中略)それが落語の「大きさ」という
ものだと思う」。う~む、スゴいね、この人。みつめるのではなく眺め
る、のよね。う~む。というわけで、落語CDを探すのにもいいし(偏
愛だけど)、落語ワールドにちょっと触れてみるのにも最適。あとは、
翠お姉さんにすべてまかせりゃいいんです。

               ◯ ◯

2010.8.5 「桐島、部活やめるってよ」読了。うん、これは高評価!
この後、小林信彦のエッセイを読み終えたら「はやぶさの大冒険」に
突入の予定。

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古今亭志ん朝の対談集「世の中ついでに生きてたい」に涙する。

父志ん生の思い出から落語論まで多彩な話題!

世の中ついでに生きてたい世の中ついでに生きてたい
古今亭 志ん朝

河出書房新社 2005-09-10
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 2001年に亡くなった古今亭志ん朝さんの対談集だか、この本には泣
かされた。対談の相手は山藤章二、金原亭馬生、結城昌治、池波正太郎、
池田弥三郎、中村勘九郎(当時)、荻野アンナ、江國滋、中村江里子、
林家こぶ平(当時)と多彩。山藤さんとの対談が1973年で最後のこぶ
平との対談が2001年、時系列に並んだ話を読んでいると落語家志ん朝
の話っぷりがよみがえってきて…なんというかそれだれで懐かしさがこ
みあげてくる。しかも、話の中にいろいろと「これから」のことが出て
くるので、これはもういけない。本当に早すぎなのだよなぁ…と今にな
っても悔しさでいっぱいになってしまう。

 中身に関して言えば、志ん生師匠の思い出話から落語論的な深い話ま
でいろいろあって本当におもしろい。特に落語好きだった江國滋との話
がいい。志ん朝が「落語は弱い芸だ」と言っているのが印象的だった。
たとえば立食のパーティなどで一席なんていっても絶対うまくいかない、
食べ物が出てるだけでダメな芸だと彼は言う。その弱さを自覚していた
ところが志ん朝の強さでもあった。最後のこぶ平との対談は亡くなる前、
「こぶにはスターになってもらいたい。(中略)売れなきゃ許さないと
思ってますよ」という言葉には万感の思いがこもっている気がした。

◎この本は2011年12月3日、河出文庫で文庫化されました。
世の中ついでに生きてたい (河出文庫)
古今亭 志ん朝
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               ◯ ◯

2010.7.9 積ん読本の中に宮部みゆきの「小暮写眞館」が。これ早く
読みたいんだけどなぁ。でも、まだ2冊ばかり読むべき本があって…。
遅読の僕にとってこういうぶ厚い本にとっかかるのはけっこう勇気がい
るのです。

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弟子が弟子なら師匠も師匠、「人生、成り行き」がたまらないっ!!

聞き手は吉川潮、気を許した相手だからこその話が満載。

人生、成り行き―談志一代記人生、成り行き―談志一代記
立川 談志 吉川 潮

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 さて、先日紹介したのは落語家・立川談春の「赤めだか」だったが、そ
んな弟子の本に負けないぐらいおもしろいのが彼の師匠、家元立川談志の
「人生、成り行き」だ。サブタイトルに「談志一代記」とあるように、少
年時代から現代まで自身のこれまでを忌憚なく話した「語りおろし」であ
る。聞き手は作家であり、立川流の顧問でもある吉川潮。気を許した相手
だからか、いつもだと照れてついつい毒舌を吐いたりする家元が、破天荒
なその半生をかなり素直に話しているのがうれしい。

 入門のこと、政治家になったこと、青島幸男とのこと、協会分裂のこと、
そして奥さんのことと話は尽きないが、談志という人も大変な人だなぁと
つくづく思う。こんな男めったにいない。物の本質がしっかり分かってい
て、それでいて、真っ当ではない生き方をする。かっこいい。というか、
かっこ良過ぎる。そんな男も奥さんの則子さんには頭が上がらない。彼女、
「お弟子が増えちゃって顔も名前も覚えられないわ。でもお弟子さんはあ
たしの顔を覚えるのよね」と言ったり、掃除がきらいで「だって、掃除っ
て、日本中のゴミをどこかに寄せてるだけでしょ」なんて言い放ったりす
るカワイイ女性だ。家元は彼女のことを「ノン君」と呼び、惚れきってる
様子で何とも微笑ましい。最後は立川流のエース「こやつが一番すぐれて
る」と家元が言う志の輔も交えての3人の対談。これがまたまたおもしろ
い。落語ファンならずとも夢中で読める一冊である。

◎「人生、成り行き」は2010年12月1日に文庫化されました。

人生、成り行き―談志一代記 (新潮文庫)人生、成り行き―談志一代記 (新潮文庫)
立川 談志 吉川 潮

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立川談春「赤めだか」はあまりにあまりにおもしろすぎる!

記憶力、観察力、表現力、すべてが一体となったスゴい文章。

赤めだか赤めだか
立川 談春

扶桑社 2008-04-11
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 連載当時、あの北上次郎が「あらゆる雑誌の連載の中でいまいちばん
面白い」とほめちぎり、福田和也が「プロの書き手でもこの水準の書き
手はほとんどいない」とまで言ったこの才能!落語家立川談春の「赤め
だか」、いやぁ、とにかくおもしろい。たぶん、何度読んでも引き込ま
れるだろう。こういう本はめったにない。

 さて、談春といえば立川談志の弟子。この「赤めだか」は、彼が談志
の元に入門し、前座生活をへて、真打ちになるまでを描いた自伝的な物
語だ。おもしろさ、っていうのにもいろいろあると思うがこの本の場合
は、著者の記憶力、観察力、表現力、そのすべてが一体となったような
「文章の底抜けのおもしろさ」、だろう。本人が何かで書いていたが、
入門時のことは談志がなんて言ったのか、そのすべてを記憶しているら
しい。そして、人を見る目の確かさ。これはもう怖いぐらいだ。兄弟子、
他の師匠、兄弟弟子はもちろんのことあの談志でさえ、グサッとやられ
ている。いやはやいやはや。

 ラスト近くの米朝とのエピソード、小さんと談志の話はちょっとすご
過ぎてドキドキする。まだまだ読みたいぞ、談春!!

◯「赤めだか」は2015年11月20日、扶桑社文庫で文庫化されました。
赤めだか (扶桑社文庫)
立川 談春
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